体に効くクラシック>精神的疾患と音楽療法の効果について

精神的疾患と音楽療法

精神的疾患に音楽療法を行うことのメリットは、
まず薬による副作用を減らせる事にあると思います。
薬の量を減らすことにより、
社会的復帰をめざすことにつながります。

音楽鑑賞での調査の結果、単純なテンポの安定した有名な曲への好まれ
逆に複雑な曲、テンポや表現の変わる曲、
暗い曲はこのまれない事がわかりました。
音楽療法の合奏や歌唱の場面からは、
単純なリズムの繰り返しになり、
情感のこもった歌唱の難しさなどが確認されました。

対象者の不快感を生む曲は、トラブルの元になりやすいけれど、
治療者が創造的な体験を共にすることにより
症状も改善する可能性があることがわかりました。

人は、音とイメージを結びつけそれによる判断で、
肉体の状態が変わるという暗示にかかります。

例えば、風鈴の音を聴くと、涼しくなり、
実際に体温が下がるそうですが、それは日本人の記憶の中に、
風鈴＝涼しいというイメージがあるからです。

外国人など、全く風鈴を理解していない人にとっては、
ただのうるさい音かもしれません。
すると、体温の変化も現れないわけです。

同じように、いい思い出のある曲がかかった時は、精神状態も良くなりますが、
悪い思い出のある曲がかかると、゛精神状態も悪くなります。
人によって、良い結果が出る曲は、変わってくるので、
音楽を治療に使う時は、個人差を考慮しなければなりません。

精神科領域における音楽療法ハンドブック [単行本]
と言う本には、精神科医療ではどんな療法が行われていて、
その中で音楽療法はどんな位置を占めているのか、
音楽療法の形にはどんなものがあり、
各々具体的にどのように行われているのかなど、
簡単に症例を挙げながら書かれています。
参考になさってください。

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