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音楽家の面白い話>オーケストラ団員が選んだワースト№1の曲とは?

交響曲第40番ト短調 K.550


昔、春風亭小朝の「100万人の音楽」
というラジオ番組があったのをご存知でしょうか。

月一度、諸井誠さんがいらっしゃって
実にユニークな発想で、作曲家をまとめて、
「もどきのラべル」とか、
「二束のワラジのマーラー」とか、
わかりやすく話されていました。
又、この作曲家のこういうところを聴くなら、
この指揮者のこのオーケストラがいい。
と言う話は、とても参考になったものです。

その中で、日本のオーケストラ団員が、
「またこれか。」と思う
「演奏したくない曲」と言うのをあげていて、
そのワースト№1が、モーツアルト交響曲第40番ト短調 K.550でした。
なんとなく、わかる気もします。

この曲は、1788年7月25日、ウィーンで完成されました。
モーツァルト、32歳の作品です。
同年に作曲された交響曲第39番と交響曲第41番とあわせて、
3大交響曲と呼ばれます。
又小ト短調交響曲に対して、大短調交響曲とも言われます。

この曲が作曲されたころ、モーツァルトの
ウィーンでも人気が落ち、経済状態は良くなく、
前年の1787年5月28日に父レオポルド、をなくしており,
精神的に辛い状態だったと思われます。
曲調も次第に荒々しくなり、
やはりモーツァルトが短調の曲を作曲する時は、
自分の精神状態の苦悩、焦燥感、を反映させているといえると思います。

この曲は、生前2度手を加えて書き換えられています。

<モーツアルト交響曲第40番ト短調 K.550>

<モーツアルト交響曲第40番ト短調 K.550 ピアノ楽譜>


モーツアルト「交響曲第40番ト短調 K.550」を
ピアノで弾けるようにした楽譜です。
連弾や簡単アレンジで弾ける楽譜もあります。



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