モーツァルト豆知識>かわいそうなナンネル
モーツァルトの姉
モーツアルトの5歳年上の姉
ナンネルにも触れておきたいと思います。
彼女は、弟モーツァルトに引けをとらない
音楽家でした。
才能豊かでした。
時が今なら、きっと彼女は脚光を浴びていたに違いありません。
父親は、彼女が7歳の時有名な
「ナンネルの音楽帳」を作り、
ハープシコードの手ほどきをしています。
ところが、弟のモーツァルトがクラヴィーアを
弾き始め、その才能をみるや
父親は、ヴォルフガングのレッスンに一生懸命になり、
「ナンネルの音楽帳」はたちまち、弟のための
練習帳になってしまい、書き込みも、
すべて弟のレッスンのためのものになってしまいました。
これはほんの些細な出来事であって、
何かにつけ、ナンネルは弟の影のような存在になっていきます。
例えば、モーツァルトの書いた連弾の相手だとか、
彼女がいなければ、成り立たないのに、
名誉は、いつも弟の方にありました。
普通なら、「こんなのやってられない!」
と、なるところでしょうが、
不満も漏らさず、彼女は影の存在として、
モーツァルト家を支えました。
特に、母親が亡くなった後は、そうだったようです。
そして、当時の女性感から、
父親が良いとした相手と結婚させられ、
家庭にはいり、音楽の道は断念したのです。
本当にもったいない話です。
頑張っていたら、ヴォルフガング以上の音楽家になっていたかもしれません。
<ナンネルの音楽帳>
モーツァルトの父、レオポルドが、姉のナンネルの
音楽教育のため、
書いた「ナンネルの音楽帳」といわれる
曲集です。
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